生後5か月~6か月頃になると急増するお悩み。
夜泣きのはじまりかも??と思ったらこの記事を読んでみてくださいね。
生後半年頃にはじまる睡眠問題
夜はよく寝ていたし、寝かしつけも授乳したらそのまま寝てたのに…。
- なかなか寝てくれない
- 寝たと思ってもすぐ起きる
- 夜中に何度も起きて泣く!
- 親が介入(授乳・抱っこでユラユラetc)しないと寝ない
というママを悩ませる問題が出てきます。
ママとしては「なんで?」と戸惑いますよね。
「成長と共にもっと眠れるようになるはず♪」と思っていたママには大誤算です。
でも実は、この現象は赤ちゃんみんなが通る道なのです。
なぜ起きるようになったのか?
成長と共に赤ちゃんが夜起きるようになったのには、脳の発達が関係しています。
原因①生理的な夜間覚醒
下図は、眠りの変化(眠りのサイクル)を表したグラフです。
寝ている間ずっと同じ状態でははなく、浅い眠りと深い眠りを繰り返しています。
大人が約1時間半のサイクルなのに対し、
生後3か月の赤ちゃんは1時間弱で浅い眠りに戻っています。
眠りの発達が完成していない赤ちゃんは生理的に起きやすい!ということ。
起きやすいようになっている原因は「自分の身を守るため」。
自分で自分の身を守れない赤ちゃんにとって「ママがいない」や「暑いor寒い」「お腹が減る」は危険なこと。
睡眠のサイクルが形成されはじめ、安全を求めるようになった脳の働きによって頻繁に起きるようになっていたんですね。
原因②成長によって強くなる「こだわり」
脳の発達によるもう一つの現象が、こだわりの強化。
抱っこしないと寝ない…。おっぱいがないと泣き止まない…。
これはその行為に「安心感」を感じているから。
赤ちゃんは「抱っこしてもらえたら安全。」「おっぱいの時は安心してOK」と理解しているのです。
ちょうど生後半年前後から、人見知りが始まるのも脳の発達の表われですね。
赤ちゃんは日々の生活の中で「学習」をしています。
ずっと一緒にいてくれるママは自分を守ってくれる人。
泣いたらママが抱き上げてくれた→抱っこしてもらえたら安心。
おっぱいの時はママがそばにいてくれる→おっぱいをずっと飲んでいたいな。
ママにとしては誇らしいことですが、裏を返せば「ママが抱っこ(授乳)してくれないと安心できない!」ということになってしまいます。
だから、「安心感の伝え方」がとても重要!
その寝かしつけで大丈夫?
では夜に起きてしまった時にどう対応すればいいのか。
対策①「寝言泣き」かも?と考える
前項でお話した通り、「赤ちゃんはそもそも夜起きるもの」です。
起きると言っても寝ぼけた状態。
大人も夜中にふいに目覚めて「まだ4時?寝よう…zzZ」という経験があったり、浅い眠りの時は寝言をいうことも多いですよね。
赤ちゃんが夜中にモゾモゾ動きだしたり、ムニャムニャ声を上げたり、ふいに泣き出したり。
それは「夜泣き」ではなく「寝言泣き」かもしれません。
そして、寝言泣きへの対応はただ1つ。
何もしない。
声をかけたり、抱き上げたりせず、ただ静かな状態を保って見守る。
大人の寝言に答えないのと一緒です(笑)
本来は寝ている時間なのであれば、そのまま深い眠りに自分で入っていくのを待てばOKです。
泣いていると長い時間に感じますが、数分間は介入せずにママも寝姿勢のままで。
夜間のおむつ替えも基本的にはしません。
ママは24時間営業でないこと(ママも夜は眠る)を伝えるには、ママも夜は寝ましょう。
※発熱や鼻づまり、下痢等の体調不良時はケアを優先してあげてくださいね。
対策②寝かしつけ方法を見直す
夜中に起きた時、スムーズに再入眠するためのコツは「寝入った瞬間の状況」です。
赤ちゃんは、自分が寝た時の状態が起きるまでずっと続いていると信じています。
大人も目覚めたら、寝たはずの部屋と違う場所にいたら…ビックリしますよね。
赤ちゃんも「抱っこしながら寝たら、起きる時もママの腕の中のはず。」と信じているのです。
でも実際は、寝入ったらお布団に置かれている。
- 抱っこではなく、お布団に寝た状態で
- 寝室は電気を消して暗い中で
- おっぱいをくわえながら寝落ちさせない
就寝前の授乳は、ウトウトし始めたら口から離してお布団で寝かせます。
今までの習慣と変わると泣いてしまうことも多いですが「これからはお布団でねんねだよ。」と学習させてあげましょう。
私も母親なので気持ちはすごくわかりますが、赤ちゃんが夜中に起きるたびに「え?なんで?」とビックリしないように、ママの負担が少ない安定した寝かしつけ方法を変更した方が親子共にハッピーですよね。
眠いタイミングで寝かせよう
成長に合わせて活動量もぐんぐん増していく0歳期。
日中の生活リズムを整えることが、夜の睡眠の土台になっていきます。
- 起床時間を固定する
- 朝昼は明るく・夜は暗く静かに
- 成長や体力に合わせたお昼寝の調整
- 夕方以降は興奮しないように穏やかに過ごす
日中の活動リズムが整うと、自然と就寝時刻には眠い状態になっています。
眠たい時にいつもの環境で寝かしつけをすれば、寝ぐずりも格段に改善されます。
日中の過ごし方については『生活リズムを整える3つのステップ』で詳しくお伝えしているのでチェックしてみてくださいね。
子どもの眠る力を信じよう

子育ては「お世話」から「見守る」へ
授乳・おむつ替え・離乳食・お風呂・スキンケア…。
0歳期の子育てはお世話がたくさん。
まさに、ママがいないと生きていけないという状況です。
でもだんだんと卒乳したり、食事も大人と一緒になり、トイレトレーニングをしたりと、自分でできることが増えていきます。
そこでママの一番の役目は「見守ること」。
気長に、時には手を出したい(やってあげた方が早い!)気持ちを抑えて待つこと。
その中でも、子どもの眠る力を信じることが『見守る教育』のはじめの一歩です。
最初は不安や焦りもあると思います。
でも、わが子の力を信じること。
親は環境を用意して「あなたならできるよ♪」と最初は伴走しながら導いていくこと。
寝かしつけから『見守る育児』をスタートしてみると、今後の子育てにもグッと自信がつくはず。
チャレンジしてみてくださいね。