夜泣きに悩むママには特徴があります。
寝かしつけだけでなく、子育て全てにつながること。
今後の子育てのヒントになるかもしれません♪
子育ては十人十色
出産後の数年間は、人生の中で親子が最も密着する時期です。
特に歩き始めるまでは、ママと2人きりで過ごすことがほとんど。
そんな中で「どんな時間を過ごすのか」は、親であるママの考え方や好みに左右されます。
ママが楽観的な性格なのか、細やかな性格か、外出好きか、家で過ごすのが好きか…。
- 育児日誌をビッシリ書きこむママ
- 毎日外出したいママ
- SNS大好きインドアママ
- 産後2週目で仕事復帰したママ
今まで多くのママを会ってきましたが「こんなママもいるんだ!」と驚かされることもたびたびです。
子育ては十人十色。
「夜泣きに悩むママと悩まないママの違いはなんだろう?」という点に着目して気づいたことが、夜泣きのアドバイスにとても有益だったので今回の記事でシェアしてみたいと思います。
夜泣きに悩むママの特徴
特徴は大きく分けて3つ。
思い当たることがあればぜひ読み進めてみてくださいね。
真面目なママ
「この子をしっかり育てなくては。」
子育て日記はかかさず記録。本棚には育児本が何冊も並んでいる…。
はじめての子育ては毎日必死になるのが当然といえば当然。
でもそんな必死さが、夜泣きパターンにハマりやすい原因に!
「誰もがやってる事なんだから私にもできるはず。」
「私がこの子を守らなくちゃ!」
ところがどっこい。
頑張っているのに、いやむしろ頑張ってしまうからこそ、苦しくなってしまうのが子育ての難しいところ。
- 授乳や生活リズムがうまくいかない
- 泣いている理由がわからない
- 他のママ達がキラキラして見える(育児雑誌・SNSなど)
そんな思いに心当たりがあったら「真面目なママ認定」です。
真面目なことは当然良い事ですが、初めてのことやイレギュラーが連続の子育てとはどうにも相性が悪い。
植物を育てるのだってなかなか芽が出なかったり、思ったようには成長しなかったり…なんて当たり前ですよね。
それが人間ならなおさら。
それなのに、理想通りにいかないとモヤモヤしてしまう。
原因を調べて(検索して)色々試してみるけど、結局なにが正解なのかわからない。
ママの対応によって夜泣きが酷くなる原因の一つが「対応の一貫性のなさ」です。
- 寝かしつけ方法をアレコレ試す
- 理想の状態から外れるとどうしたらよいかわからない
- 良くないとはわかっていてもイライラしてしまう
こうなると赤ちゃんも「どうやって寝たらいいの?」と混乱しやすくなり、寝ぐずりや夜泣きの回数が増えてしまうケースがあります。
優しいママ
優しい。とっても素敵なことです。
でもこれまた夜泣きとは相性が悪いんです(涙)。
なにが良くないかというと…ママが赤ちゃんの泣きに弱い!
- 泣くとすぐ授乳してしまう
- 授乳以外の泣き止ませ方がわからないので授乳回数が減らない
- 特定の方法(授乳・抱っこでユラユラetc)以外で寝かしつけたことがない
とにかく泣き止ませるのに一生懸命になってしまう。
今までの相談者さんの中で一番衝撃的だったのは、
「クルマに乗ると寝てくれるので、夕方から毎晩2~3時間ドライブをします。信号で止まると起きてしまうので信号のない道をひたすらグルグルと周り続けます。」というママ。
やっと自宅に戻っても、また泣き始めたら今度は部屋中を抱っこで歩き回るそう。
どうしても泣き止まない場合は再度クルマへ…。
さすがに寝不足の状態での運転は危険なのですぐにやめるように伝えましたが、「夜中、部屋の中を抱っこでグルグル」は赤ちゃんママあるあるの1つですよね。
お昼寝も抱っこ紐をつけたままで、ママは休憩ゼロという方も多いです。
- 泣かれるのがツラい
- 泣き声に責められているように感じる
- 近所迷惑が心配
- 他のあやし方(寝かしつけ方)がわからない
いつの間にか「泣き止ませることが目的」の寝かしつけになってしまっていることも。
赤ちゃんの発信(泣き)にママが応えることで愛着関係を築くことも大切ですが、
「赤ちゃんの泣き声にママがコントロール(支配)されてしまっている状態」は、親子関係として好ましい状態ではありません。
赤ちゃんもある程度の月齢になってくると戦略的に泣くようになってきます。
自分がどんな行動をしたら、母親がどんな対応をするのかを学習して再現するようになるんです。
赤ちゃんの体調不良時は昼夜関係なくケアすることも必要ですが、
ママ一人で24時間365日いつでもあやせる体制を作るのは不可能ですよね?(でも実際そうなっていませんか?)
もちろんパパがいればOKということでもありません。
「夜は大人も眠るよ。」ということを教えていくこと。
夜眠るのは人間として自然なことですから、堂々と寝る。
夜中に泣いたらすぐに抱き上げるのは「ママは24時間営業ですよ~。」と教え込んでいることなのです。
ママが良かれと思っている寝かしつけ方法(授乳や抱っこ)が、赤ちゃんの『眠りの常識』を学ぶ邪魔をしてしまっていることがとても多いのです。
自分も眠りが不得意なママ
これも夜泣き相談に訪れるママの多くが「そうです!」となるポイント。
ママ自身が元々眠りが浅かったり、夜更かしの傾向がある方です。
妊娠後期に入ると、胎児である赤ちゃんはママのホルモン分泌により昼夜の区別を感じ始めるといわれています。
ママが妊娠中に規則正しい生活をしていると、産後の赤ちゃんの眠りのリズムが早い段階で適正になっていくということも確認されています。
今までの相談事例を振り返っても、元々眠りが浅い・夜更かし型の短時間睡眠のママの赤ちゃんは夜泣きの傾向が強いように感じます。
体質的な部分は変えようがありませんが、妊娠中や産後に「明日は予定がないから♪」と夜更かししてしまうのはあまりオススメできません。
お腹の中でも、産まれた後でも「あれ?ママ起きてるの?」と感じたら、赤ちゃんもなかなか眠れませんよね。
「眠るお手本」を赤ちゃんに見せてあげましょう!
大切なのは堂々とすること
赤ちゃんとの生活は、授乳とお世話の連続。
ママ自身、食事はおろかトイレに行くのもままならないほど。
必死でやっているけど、本当にこれで合っているのかな?
そんな不安をもっているママは多いものです。
SNSやネットからの情報はとても便利ですが、時にママを追い詰めます。
大切なのは、親として堂々とすること。
産まれてきた赤ちゃんは「この世界の当たり前」を知りません。
だからこそ親の行動1つ1つが、子どもを導いていきます。
赤ちゃんの泣き声に負けて要求に応えるのではなく、「今は〇〇の時間だよ。」と時にはキッパリと行動で教えてあげることが大切です。
また赤ちゃんが理解しやすいように、
●環境と行動をつなげる(例:寝室を暗くしたら抱っこはしない etc)
●行動を習慣化する(例:昼の離乳食→すぐにお昼寝 etc)
も大きなポイントです。
ママは責任者ではなく、一緒に暮らす先輩
ママにもいろんな人がいるように、赤ちゃんもよく眠る子、泣きやすい子、発達が早いorゆっくり、好奇心旺盛orおっとりタイプ…と様々です。
赤ちゃんが愛情と適切なケアを受け、ママ自身も納得した人生を送れているのなら、どんな子育ても素晴らしいものです。
「うちの子、全然夜泣きしないよ?」というママ友の声に心揺らぐ日もあるかもしれません。
よく眠る子は、大音響&明るい部屋でもスヤスヤ眠っているものです(笑)
真面目で優しいママは、わが子が「眠りが得意ではないのかも?」「他の子よりも泣きやすい。」と感じると、苦しい気持ちになってしまいやすい。
でもそれはママの責任ではありません。
ママの役目は「この世界を生きる先輩」として、わが子の人生の最初の一歩を導いていくこと。
諦めたり落ち込む前に、環境と行動の見直しを。
産まれてから過ごす1日1日が、赤ちゃんにとって学びの時間です。
そして育児から離れる時間とママの睡眠時間の確保も必要です。
ママの心と体は、赤ちゃんと同じように大切ですから。
時には肩の力を抜いてみてくださいね。
応援しています♪