保育園から学ぶ「お昼寝のコツ」

月齢によって変化していくお昼寝問題。

保育園での生活をヒントに考えてみましょう。

変化の多い「お昼寝問題」

お昼寝は成長によって、回数と長さが変化していきます。

なぜお昼寝が難しいのか

寝ている時間がほとんどの新生児期から、だんだん3回、2回と減っていき、1歳半頃には1回になる子が多いですが…、

  • 個性や成長による変化が激しい
  • 外出や季節など環境の影響を受けやすい
  • ベストな時間数やタイミングが判断しにくい

月齢だけでは適切なお昼寝回数やタイミングは計れないのが難点。

このようなお昼寝の特性が、ママを悩ませる原因になります。

月齢ごとのお悩みポイント

成長によりお悩みの内容にも変化が出てきます。

《0歳前半~》
  • すぐに起きてしまう
  • 抱っこでしか眠れない
  • ちょこちょこ寝が多い
《0歳後半~》
  • 回数や時間がバラバラ
  • 寝ぐずりが強い(寝かせようとすると泣く)
  • 寝てもすぐに起きてしまう
《1歳後半~》
  • お昼寝しない日がある
  • 眠そうなのに寝ないでグズグズ
  • 起きぐずりが長引く(起こすと機嫌が悪い)
  • お昼寝すると就寝時間が遅くなる
《月齢問わず》
  • お昼寝の必要時間・回数がわからない
  • 寝かそうとしても抵抗する
  • 黄昏泣き(夕方のグズり)

 

ママの声
眠いはずなのに寝ないのはなぜ??

寝かせようとしても泣いてしまう。やっと眠ったと思ってもすぐに起きてしまう。

月齢を問わずお昼寝に苦戦するママは多いです。

対策は?

まず原則として整えるのは、

  • 起床と就寝時間を固定する
  • 午前中に太陽光を浴びる(外遊びや買い物)
  • 生活リズムをなるべく一定にする

朝、赤ちゃんがスヤスヤ寝ているとつい起こすのを遅らせてしまっていませんか?

また週末は就寝時間がズレたり、長時間の外出で疲れてしまったり。

「寝ている間に家事を済ませたい。」「家族でおでかけを楽しもう!」という気持ちもわかりますが、乳幼児にとっては生活リズムを整える方が重要です。

特に、まだ睡眠が安定していないな…という時期は、意識して「毎日のリズム」を繰り返しましょう。

そしてお昼寝タイムになったら、

  • 部屋を「眠るための場所」として整える
  • 眠そうでなくても横になる

がお昼寝を定着させるのに大切なポイントです。

 

お昼寝に関しての質問で多いのが、

ママの声
お昼寝は寝室でするべきですか?

お昼寝の場所は、寝室でなくてもOKです。

条件は「安全であること・親の目が長時間離れないこと」です。

保育園のお昼寝でも、必ず保育士が常時見守り・5分毎のチェックを行います。

お昼寝が外出時間と重なる場合(兄姉ちゃんの園や習い事の送迎・お買い物etc)も、それが日常であるのならば「この時間は抱っこ紐(ベビーカー)でねんねしようね。」と習慣化すればOKです。

家の中でも抱っこ紐でお昼寝をさせているというママもいますが、ママの体に負担がかかっている場合はお布団で寝かせましょう。

そして保育園に通うママから聞かれるお悩みは、

「保育園ではお昼寝をしているのに、週末の自宅では全然寝ないで夕方グズってしまいます…。」

というもの。

平日はお昼寝の習慣が出来ているはずなのに、どうして週末は崩れてしまうのでしょうか?

家庭では寝ない子も保育園ではお昼寝するワケ

保育園の生活には子育てのヒントがいっぱい!

まず前提として考えておきたいのは、保育園と家庭の違い。

保育園が家庭と比べて特徴的なのは「集団で過ごす」「1日のスケジュールがはっきりとしている」ことです。

保育園のタイムスケジュール

※各園で多少違います。

~9:30 登園・排泄(おむつ替え)・自由遊び

9:30~10:00 朝の会(手遊び・絵本・水分補給)

10:00~11:00 外遊び(雨なら体操や制作など)

11:00~11:40 給食

11:40~12:00 着替え・排泄

12:00~12:30 絵本・寝かしつけ

12:30~14:30 お昼寝

14:30~15:00 検温・排泄

15:00~15:30 おやつ

15:30~16:00 帰りの会(手遊び・絵本など

16:00~ 自由遊び(習い事などある園も)

天候や季節で活動内容は変化しますが、1日のリズムは常に一定に保たれています。

同じ年齢同士で過ごすので、周りの子の様子を見て「今は〇〇する時間なんだ。」というのが子ども自身も理解しやすい状態です。

お昼寝の回数は、0歳クラスでは個々の状態に合わせて2~3回しますが、1歳以降は午後の1回、3歳児クラスになるとお昼寝をしない子もでてきます。

お昼寝の環境と流れを整えた上でも眠らない子(特に3歳以降)は、お布団の上で静かに絵本を読む休息時間としたり、(寝ている子を起こさないように)別部屋で活動する園もあります。

家庭では難しい?

一方、家庭では毎日スケジュールを一定にし続けるのは難しいもの。

なぜなら、整える側のママが子育てだけでなく、家事も同時進行だから。

掃除に洗濯、買い物から食事作り…。

保育園なら保育士が手分けして行う準備片付けや事務処理も、全部ママ一人のお仕事ですよね。

私自身、保育士(0歳児クラス含む)を経てから出産と子育てを経験しましたが、

「全然うまく回らない!時間も体力も足りない!」という状態でした(涙)

特にベビーカー断固拒否の息子(ムチムチ体型)を抱えての買い物は本当に気が重かった…。

これが未就園の兄妹姉妹が2人3人だったら…もっと大変!

とはいえ、子どもの生活リズムを整えるのも赤ちゃんママには大切なお仕事。

そして、生活リズムが整うと子育てがラクになるという利点もあります。

赤ちゃんの機嫌も安定してグズる時間も減るし、ママも1日の見通しが立ちやすくなり、時間に振り回されることが少なくなります。

保育園のすべてをマネする必要はありませんが、お昼寝に有効なエッセンスを見ていきましょう。

 

保育園でのお昼寝のコツ

家庭でもできる保育園でのお昼寝のコツがあります。

いつも同じが一番大切

  • いつもと同じ流れ
  • いつもと同じ場所と寝具
  • 部屋は薄暗く(消灯して窓はレースのカーテン)

いつも通りに「さぁ、ねんねの時間だよ~」とお昼寝モードに誘いましょう

絵本と音楽を味方につける

お昼寝の時間になったらお布団に連れて行き、絵本の読み聞かせ等をすることで遊びたい気持ちから切り離すことが出来ます。

絵本に興味がない場合は、手遊びやベビーマッサージでもいいでしょう。

 

また、お昼寝専用の音楽がとても有効です。

毎回同じCDをかけることで「あ、この音はお昼寝の時間だ。」とお昼寝モードに自然に入っていくお助けアイテムになってくれます。

寝ている時に「静かにし過ぎない」のはお昼寝を長く保つコツの一つです。

無音に慣れてしまうと、なにか物音がした時に赤ちゃんは敏感に起きやすくなります。

夜は静かな方が睡眠環境として適していますが、日中は音楽や多少の物音が聴こえている方が自然な状態ですね。

 

寝なくてもお布団で静かに過ごす

  • ママも一緒に添い寝する
  • 眉間から鼻に向けて目を閉じるように撫でる
  • 「おやすみなさい」「ねんねだよ~」と声をかけた後は話しかけない

遊びたそうに動き回ったり、泣いてしまう子もいますが、子どもの行動で親の対応が変わったり、イライラしてしまうとますます眠れない結果に。

 

赤ちゃんは自分自身で「疲れているから眠らないと。」や「今寝ておかないと後でツラくなっちゃう。」とは思いません。

元気に遊んでいた子が急にグズりだすのは、体力の限界(活動時間を超えた)がよくある原因の1つ。

眠ろうとしない子どもを見て、親が「眠くないなら遊ばせた方がいいかな。」と寝かさずにいたら、あとでグズグズ地獄が待っていた…というのは子育てあるあるです。

でも、日々変化する活動量や子ども自身の体力を測るのは難しいもの。

だからこそ、毎日の生活リズムを整えて、環境と親の態度で「今は眠る時間だよ」と伝えましょう。

 

家庭でのお昼寝のポイント

自宅でママと二人きりだと甘えが出てきてしまったり、ママもやることがいっぱいで計画通りに動けなかったりしますが、「環境」と「対応」を一貫することがポイントです。

赤ちゃんに「今は眠る時間なんだ。」と感じてもらえればOK!

私がワンオペ育児(+当時は自宅での教室活動)の中で重視したのは、

  • 朝10時までに外に出る(買い物やお散歩・無理ならベランダでOK)
  • お昼寝前にベビーマッサージをする
  • 一緒に私もお昼寝をする

夜の睡眠にも共通しますが、親が「眠るお手本」をみせることは、赤ちゃんにとって理解しやすい眠りの教育です。

お昼寝は、お昼寝の時間になってから「寝てー!」と念じてもなかなか通じるものではありません(笑)。

生活リズムと環境が、赤ちゃんを眠りを導いてくれます。

参考になりそうなポイントがあったらぜひ実践してみてくださいね。